日本データパシフィック株式会社

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導入事例 ※五十音順

導入事例 1

大阪大谷大学・大阪大谷大学短期大学部 様

  • クラウドコンピューティングを利用した情報倫理教育

1) 2010年度の情報倫理教育の概要

大阪大谷大学・大阪大谷大学短期大学部では2010年5月~7月の期間、クラウドコンピューティング環境を利用した情報倫理教育を実施し、大きな問題もなく無事終了することができました。
大阪大谷大学・大阪大谷大学短期大学部における情報倫理教育は、約700名の新入生を対象とした情報基礎科目の一部として組み込まれており、以前は、別の方法で実施されていましたが、2010年度より情報倫理教材"INFOSS"を採用し、またINFOSSをクラウド環境で利用することになりました。
INFOSSならびにクラウド環境を採用した理由は下記の通りです。

大学独自の設備投資の必要がなく、運用コストの削減ができること。
導入している大学が多く、ポピュラーな教材であり、企業向けとは違って他大学と同等の内容を学習させることができること。
最新の新聞記事なども参照でき、年度毎に最新の事例を盛り込んでいること。
教材の「情報倫理テキスト」と「修了テスト」の2つのコンテンツから構成されており、理解度・習熟度を確認しやすいこと。

2) 利用したクラウドコンピューティング環境

利用したクラウドコンピューティング環境は、Linuxサーバを使った仮想化されたホスティングサービス上にe-Learningシステム"WebClass"をインストールし、その上にコンテンツとして情報倫理教材"INFOSS"を搭載したものです。
この環境は、仮想化技術によるシステムの高信頼・高可用性と、ファイアーウォール、サーバ監視システム、不正侵入検知などによるセキュリティ面での高い安全性を確保したものです。
学生は、ブラウザが使える場所であれば、どこからでもINFOSSを利用した学習が可能になり、教職員は必要に応じて学習履歴や成績を閲覧・取得することが可能になります。

3) クラス構成と利用開始

情報基礎科目を受講する約700名の学生は、21クラス(平均35名程度)に別けられています。最初の授業の日に担当の教員からINFOSSの利用方法ならびに概要について説明を受けます。INFOSSは3~4時間で学習を完了することができますが、2週間の学習期間を設けました。また、一時期にサーバへのアクセスが集中することを避けるため、21クラスを4つのグループにわけ、それぞれのグループの利用開始日と利用終了日を1週間ほどずつ、ずらしました。この結果、サーバの反応が遅いなどのクレームは1件もありませんでした。

4) アカウント設定

アカウントはIDをメールアドレスとし、初期パスワードは、システム側で発行したものを使用しました。その後、学生が利用開始時にパスワードを変更して利用することにしました。利用開始一週間前までには、日本データパシフィックより各学生にサーバアドレス、アカウント、利用上の注意事項などを説明したメールを送るようにしました。

5) ユーザサポート

ユーザサポートは緊急の場合を除き、メールにて日本データパシフィックと学生間(コピーを大阪大谷大学・大阪大谷大学短期大学部 情報教育センター)で実施しました。またサポートの過半を占めると予想されたパスワード忘れについては、クラウド環境サーバ上のe-Learningシステム"WebClass"上にパスワードの自動再発行プログラムを用意しました。
実際には、この2ヶ月間のサポート結果は、

  • 電話による質問:0件
  • メールによる質問:3件
  • パスワードの自動発行プログラムの利用:67件

で、サポートのために必要とされた労力は、ごくわずかでした。

6) 学生・教員の反応とアンケート

学生が利用するe-Learningシステム"WebClass"には、INFOSSの学習教材とテストに加え、大阪大谷大学で用意したアンケートが用意されており、学習が終った学生は、このアンケートに答えることになります。
アンケート集計の結果は、下記の通りです。

  • 学習時間と教材の量について
    学習時間については、68%の学生が適切であると答えている一方、22%の学生は長過ぎたと答えている。
    教材の量についても67%が適切と答えている一方、30%の学生は多かったと答えている。
  • 学習方法について
    ほぼ半数の学生が大学のみで学習を行っているが、残りの学生は程度の差はあるものの、大学外(自宅等)でも学習を行っている。学習環境さえあれば、各自の都合のいい時間に学習を行なっていることがわかる。
  • 学習効果について
    学習を通して情報倫理に関する考えが変わったかを尋ねたところ、「変わった」との回答は29%にとどまる一方、「変わらなかった」、「どちらでもない」との回答は合わせて70%に達した。学習前から(すなわち、大学入学前から)情報倫理に関しておおむね知識は持っているものと考えられる。
    一方、ウィルス対策についての質問で、「これまで万全に対策してきた」との回答は22%にとどまっており、知識と行動が必ずしも一致していなかったものと思われる。また、今後のウィルス対策について「万全に対策する」と回答したものは59%であり、継続的に啓蒙的な教育を行なっていく必要があるものと思われる。
  • 学習全般について
    INFOSSによる情報倫理学習について有意義かどうかを尋ねたところ、77%の学生が、「有意義」または「多少有意義」だと回答している。

INFOSSが学習に有益であったと思われる点を自由に記述させたところ、内容に関して評価する回答が60%(著作権、セキュリティ、個人情報など、個々の事象について知識を得たことなど)、テストに関して評価する回答が20%(何度もテストが受けられる点や各問題の解説など)、システムについて高評価する回答が16%(テキスト閲覧から修了テストに至る流れや、束縛されずに自由に学習できる点、新聞記事閲覧、しおり機能などの個々の機能など)であった。

一方、不要であったと思われる点について自由に記述させたところ、テストについての回答が26%(同種の問題が複数出題されること、あまりにも自明な問題に対する指摘、問題の難易度など)、内容についての回答が24%(既知項目が多すぎること、パスワードの扱いなど常識の範囲であるものなど)であった。

一方、担当教員に対して行なったアンケートからは以下のような意見が出された。

  • テキスト・修了テストについて
    テキストの内容や量については適切であったと思われる。
    修了テストもおおむね問題ないと思われる。また、ランダムに出題されるのは評価できる。しかし、何度も同じ問題が出されることについて改善を求めたい。
  • 学習状況や成績確認機能について
    機能は充実しているが、学習者の章ごとの進捗状況が把握できればいい。
  • システム全般について
    用語説明をポップアップ表示する機能は評価すべき点である。
    使用方法に認知負荷がかかるように思われる(リンク箇所がどこなのか)。
    飛ばし読みを改善する工夫が求められる。

7) まとめ

今回のクラウドコンピューティングを利用した情報倫理教育は、大学で10年にわたり多くのユーザに使用されてきたe-Learningシステム"WebClass"と"INFOSS"の組合せであり、学生の皆様にも、スムースに利用いただけたと思います。
また、高い信頼性と安全性を持ったクラウドコンピューティング環境であったため、大学においても安心して利用いただけたと考えます。

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